「事故物件を購入しようとしている」「所有している物件が事故物件となった」

そんな時に、お祓いすれば良いか、効果があるか気になる所だと思います。
また、誰にお祓いをお願いすれば良いか悩みますよね。

そこで、今回事故物件となった不動産のお祓いについて費用や効果など、訳あり物件を専門とする不動産会社社長の私が詳しく解説してまいります。

著者情報

事故物件のお祓い費用と効果with image|URUHOME

株式会社ドリームプランニング 代表取締役 高橋 樹人

法政大学工学部建築学科卒、中堅不動産仲介業者を経て、株式会社ドリームプランニングに入社。底地、再建築不可、市街化調整区域内の土地など、特殊な土地の売買を多く手掛ける。2020年8月より代表取締役に就任

著者が経営する「株式会社ドリームプランニング」は、2005年の創業より日本全国の事故物件など、訳アリ不動産を専門的に買い取ってまいりました。

大変ありがたい事に日本全国から不動産のご相談を頂いており、無料査定を行い、5000万円位までの物件であれば最短2日でお買取りさせていただくことも可能です。

ご売却にお困りの不動産がございましたら、こちらからお気軽にご相談くださいませ。

  1. 事故物件って何?
  2. 事故物件のお祓いを誰にお願いすればよいか?
  3. 事故物件のお祓いの費用と用意するもの
  4. 事故物件はお祓いをすれば大丈夫
  5. 事故物件の売却ならドリームプランニング

1.事故物件って何?

自然死や不慮の事故など以外で亡くなった場合や、特殊清掃などが行われた不動産を事故物件と言います。

しかし、今までは不動産取引に当たって、取引対象の不動産で生じた人の死について、調査や告知に関する判断基準がない事が問題で、所有する物件で死亡事故が生じた場合、全てを事故物件として取り扱われるのではないかという所有者の懸念がありました。

この基準があいまいなことで、円滑な流通、安心できる取引が阻害されていましたが、令和3年10月に国土交通省が「宅建業者による人の死の告知に関するガイドライン」を発表したことで、不動産において何を告知すべきかという事に対して、ある程度基準が出来ました。

1-1.事故物件となるものは?

基本的には、自然死や日常生活の中での不慮の死(転倒事故、誤嚥など)はガイドラインでは告げなくても良いものとされました。

これら以外の亡くなり方や、特殊清掃等が行われたもの、事件性、周知性、社会に与えた影響が高い事案は告げる必要があるとされています。

これはあくまで不動産取引上の告知すべき事故物件の定義となっていますが、売買や賃貸の際の買主、借主にガイドラインでは告知すべきでないことであったとしても、トラブルを避けるために出来る限りのことをお伝えすることをお勧めします

対象不動産通常使用する共用部分で発生した事故死告知のガイドライン
「対象不動産」「通常使用する共用部分」で発生した死の告知についてのガイドライン

1-2.事故物件のリスク

事故物件については、まったく気にしないという方もいれば、住んでから体調不良や霊的な現象に悩まされる方もいらっしゃいます。

霊感が特にない方で、あまり気にしないという方でも、実際に住み始めると日常生活に支障が出るような怪奇現象に遭遇し、心身ともに滅入ってしまう方もいらっしゃいますので、ある程度の覚悟は必要かと思います。

また、リフォームするときなどに職人さんが嫌がるというケースもあります。事故物件のリフォーム工事をしたときに大きな怪我をしたという方も著者の知っている方でも居て、事故物件は絶対にやりたくないという方もいらっしゃいます。
「基本的には仕事を受けたくないけど、どうしてもというなら最低限お祓いだけはしてほしいという方も居ますので、事故物件となってしまったときや、事故物件を購入するときは、工事に関わる方や、これからお住まいになる方のためにも、必ずお祓いをすることをお勧めします

2.事故物件のお祓いを誰にお願いすればよいか?

基本的には、お寺か神社にお祓いをお願いすることになります。

神社でもお寺でも、井戸を埋めたり、地鎮祭、解体などをでお祓いを行うことがありますが、神社とお寺でのお祓いは次のような違いがあります。

2-1.神社のお祓い

神社のお祓いは、その土地を祓い清め、神様に敬意を払って工事の安全や、そこで今後暮らす方の平安を祈願するというものです。

流れは地鎮祭に似ている事が多く、私も神社にお祓いをお願いするときは、その場所を清めるという意味合いが強いものですと言われます。

お寺のお祓いと少し違うのは、神社の宮司さんは、霊媒師ではないので除霊とかではなく、あくまでお祓いは場所を清める為に行うものという説明を受けることが多いです

2-2.お寺でのお祓い

仏式で行うお祓いは、除霊的な意味合いもあり、亡くなられた方が好ましくない感情をその土地や建物に残されている時に、負の感情を解放し、亡くなった方の霊を弔い、供養する意味も込められています。

寺院の場合、浄霊供養などといい、霊を取り除き成仏するために読経供養します。

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3.事故物件のお祓いの費用と用意するもの

事故物件のお祓いの費用は、2~10万円程度が多いようです。
神社の場合は初穂料、お寺の場合はお布施、ご祈祷料などといいます。

また、お祓いの相場については、神社やお寺によっては、亡くなった方がこの世に残した思いがどの位強いかなど、内容によっても費用が変わることもあります。

初穂料については、お気持ちで大丈夫と言われても、基本的には3万円以上は包むのが一般的です。

事故原因初穂料目安
自然死2~ 3万円
自 殺3~ 5万円
殺 人3~ 7万円
無理心中4~10万円
事故物件の内容とお祓いにかかる費用の目安

更に、お部屋や建物の大きさ、お亡くなりになられた方の人数によっても費用が変わることがあります。

お部屋の大きさなどによる相場は以下の通りです。

部屋の大きさ初穂料目安
1R、1K2~3万円    
2K以上のマンション、一戸建て3~5万円    
アパート一棟など5万円~    
お部屋の大きさとお祓い費用の目安

3-1.お祓いの際に必要なもの

お祓いの際には、以下のようなものを自分で用意する必要があります。
神社やお寺によっては用意して頂けることもあるので、確認してみましょう。

また、神社やお寺の方は基本的にお一人でいらっしゃる事も多いので、荷物の搬入などが不便な場所では搬入のお手伝いもされると喜ばれます。

  • お米
  • 日本酒(清酒)
  • 塩(粗塩)
  • 野菜
  • 果物
  • 五穀
事故物件お祓い神社

お祓いで使った塩は、リフォーム工事期間中は盛り塩をしたいという工務店さんもいらっしゃいますので、そのような要望も工務店さんに確認した方が良いでしょう。

ちなみに、塩は普通の食塩ではなく、粗塩が基本です。
食塩はマグネシウムなどが取り除かれた精製された結晶が小さいお塩ですが、粗塩は結晶が大きく天然のミネラルが含まれたものです。

粗塩が使われる理由は、海水から作られた天然の塩なので、邪気を払うといわれているためです。

3-2.お祓いの時の服装

お祓いの際は、出来れば喪服が好ましく、平服で大丈夫という時でも、落ち着いた色合いのスーツなどが良いです。

地鎮祭の時などは同じお祓いでも工務店の方が作業着のままお見えになられたり、施主様は自由な格好でいらっしゃることが多いのですが、事故物件のお祓いの場合、色合いが派手な服装などはお亡くなりになられた方への敬意に欠けるように思われるため、避けた方が無難でしょう。

4.事故物件はお祓いをすれば大丈夫?

お祓いが実際効果があるかどうか気になる所ですね。

実際にお祓いすることによる効果は、入居者やリフォーム工事関係者、所有者の安心感を与えるという効果と、災いが起こらないようにするという目に見えにくい効果があると思います。

4-1.入居者やリフォーム工事関係者、所有者の安心感を与える

入居者やリフォーム工事関係者などにとっては、安心感を与えるという意味ではお祓いは欠かせないことだと思います。

入居者の中には気にしない方も居ますが、リフォーム工事をする職人さんはきちんとお祓いがされているか気にされる方も多く、事故物件は敬遠される傾向にあります

ですから、少しでも安心して住んでいただいたり、工事していただけるように最低限のマナーとしてお祓いをされることをお勧めいたします

4-2.お祓いをすれば災いは起こらない?

事故物件と災いの因果関係を証明するのは難しい事だと思いますが、お祓いをするに越したことはないと思いますし、お祓いをすることで淀んだ気が清められるというのは確かに感じます

個人的には霊感もないのですが、お祓いをきちんとして、お清めをする儀式に実際に立ち会うことで、心理的にきちんとお清めしたから大丈夫だろうという安心感によって、土地が清められたと感じるのかもしれません。

しかし、昔ながらの職人さんや不動産屋はこうした儀式を重んじることで、災いが起こらないようにするという意識が強く働いていると思います

お祓いの効果を信じるか信じないかは、その方次第にはなりますが、個人的には事故物件は必ずお祓いをすることをお勧めしております。

4-3.お祓いをすべきタイミング

また、いつお祓いをすべきかという所も気になる所です。

特殊清掃が必要な不動産の場合、特殊清掃が終わった後のほうが神社やお寺からは断られにくくなります。

更にリフォーム工事も行う場合、リフォームを行う工務店としては、工事前にお祓いをすることを希望される事がほとんどです。

前述したように、リフォーム工事を行う大工さんや設備屋さんなどの職人さんは、お祓いなどの古くからの慣習を大事にするので、安心して工事してもらうためにも工事前にお祓いすることをお勧めいたします。

5.事故物件の売却ならドリームプランニング

ニッチな不動産でお馴染み「URUHOME」を運営する株式会社ドリームプランニングは、2005年の創業より事故物件や再建築不可、市街化調整区域、底地・借地などの売却の難しい不動産に特化して買取をさせていただいてまいりました。

おかげさまで、東京、神奈川を中心に日本全国の事故物件の買取をさせていただき、ご好評いただいております。

所有されている不動産が事故物件になってしまい、相談出来るところもなく困っていらっしゃる方は、是非当サイトURUHOMEを運営する株式会社ドリームプランニングまでお気軽にご相談くださいませ。

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