連棟式建物の売買を検討中で、連棟式建物の登記がどうなっているか知りたい方へ、建物の種別と登記について解説します。
連棟式建物を取得予定だけど、これから売却するけど、登記がどうなっているのか知りたい方へ、連棟式建物の種別ごとの登記について解説!不動産業者様や投資家様も必見です!
1.連棟式建物【テラスハウスの登記】
1-1.テラスハウスとは
テラスハウスとは各戸の敷地が明確に分かれており、敷地所有者と建物所有者が同一の長屋を言います。自分の建物は自分の敷地の上に立っているため、共用部分は無く、敷地は基本的に単一所有者となっております。
1-2.テラスハウスの登記
テラスハウスの登記は明確に土地と建物が分離されているため、建物がつながっているだけで、一般の土地建物と同じで土地とその上に建っている建物所有者は同一になります。
2.連棟式建物【タウンハウスの登記】
2-1.タウンハウスとは
連棟式建物でタウンハウスと呼ばれるものは、敷地を建物所有者全員で共有としていることが一般的です。マンションをイメージして頂くとわかり易いと思いますが、マンションのように敷地を共有としております。
マンションとタウンハウスで違うのは、基本的に2階建てで、1.2階の所有者が同一で一戸建てがつながっているような形態になっていることです。
2-2.タウンハウスの登記-土地共有タイプ
タウンハウスの登記でも2種類あって、最近多いのはこの土地共有タイプで、分譲マンションと権利形態が同じものです。この場合は土地に敷地権設定がされており、建物は区分所有権の登記で、専有部分に所有者の登記がされております。
敷地権が無く、区分所有権と敷地利用権が別々になっているタイプも昭和58年以前の建物にはあり、この場合は土地所有者が土地登記簿に全員記載されているような形になっております。
2-3.タウンハウスの登記―敷地分筆タイプ
タウンハウスの登記でもう一つは敷地が完全に分筆されていて、建物のみ区分所有となっているタイプです。区分所有登記となっているので、建物には共有部分が存在していることが多いです。
ここで言う共用部分とは、廊下や駐輪場など実際に共用しているものだけでなく、屋根や壁、ベランダ、バルコニーといった各区分所有者が専用使用権(区分所有者が共用部のうち独占的に利用している部分)の及ぶ部分も含まれます。
タウンハウスタイプの場合、区分所有法が適用されるため、簡単に建物の切り離しは出来ず、所有者のうち4/5以上の賛成が必要と解されております。
タウンハウスタイプにも、敷地は明確に分かれていても、建物が区分所有登記となっているタイプもあるので注意が必要です。
連棟式建物の登記はテラスハウスとタウンハウスで異なり、タウンハウスの場合は区分所有法が適用されるため、建て替えは非常に困難になっております。
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