長年家に住んでいたり、古い家を購入した際に、自分で軽く手直ししたいと思う事もあると思います。
そこで今回、ニッチな不動産でお馴染みURUHOMEの代表がセルフリフォームをする際のポイントを解説いたします。
著者情報
株式会社ドリームプランニング 代表取締役 高橋 樹人
著者が経営する「株式会社ドリームプランニング」は、日本全国の再建築不可物件や底地・借地などの特殊な不動産を専門的に取り扱うため、多数の不動産トラブルの相談を受けておりました。
大変ありがたい事に日本全国から不動産のご相談を頂いており、無料査定を行い、5000万円位までの物件であれば最短2日でお買取りさせていただくことも可能です。
ご売却にお困りの不動産がございましたら、こちらからお気軽にご相談くださいませ。
1.壁をセルフリフォームする場合、どんな方法がある?
壁のセルフリフォームには塗装、壁紙張替え、漆喰、珪藻土などがあります。
どんな方法でも油分やカビがあると上手く定着しないので、予め汚れを落としたり、油分を除去しておくのが前提です。また、クロス張替え以外はシーラーを塗ると作業がしやすくなるため、お勧めいたします。
それぞれメリット、デメリットがある為、順にご説明いたします。
2.【壁のセルフリフォーム】塗装、壁紙張替え、漆喰、珪藻土の施工方法、メリット、デメリット
- 2-1.【壁のセルフリフォーム】塗装の施工方法、メリット、デメリット
- 2-2.【壁のセルフリフォーム】壁紙張替えの施工方法、メリット、デメリット
- 2-3.【壁のセルフリフォーム】漆喰の施工方法、メリット、デメリット
- 2-4.【壁のセルフリフォーム】珪藻土の施工方法、メリット、デメリット
2-1.【壁のセルフリフォーム】塗装の施工方法、メリット、デメリット
塗装の施工方法は、下地を整えシーラー等を塗り、上から新しい塗料で塗るのが基本となります。寒い季節や湿度が高い日は、塗装がムラになってしまいがちなので、暖かくて晴れた日がベストです。
塗装のメリットはクロスのように剥がれたりしない事や、多少の凹凸のある面でもパテで埋めたりするなどの手間がない事などが挙げられます。
一方デメリットとしては、下準備としてマスキングが必要な事や、意外とマスキングをしても塗料がマスキングテープの下に潜り込んだりして汚れたりすることがあるなどです。
2-2.【壁のセルフリフォーム】壁紙張替えの施工方法、メリット、デメリット
壁紙張替えは施工方法が単純明快で、古い壁紙を剥がしてから新たに壁紙を貼る流れです。
比較的コストの低い糊なしは、トレイとローラーを用意して糊を塗ってから、次に壁紙を貼る必要があります。
糊つきは手間が省けますから、初めて張替えに挑戦するならこのタイプが狙い目です。
古い壁紙は剥がし方1つで後の作業が左右されますから、余計な手間を増やさない為にも、ゆっくりと引っ張りながら少しずつ剥がしていきましょう。
古い壁紙は端から剥がすのが基本なので、まずはカッターで切れ込みを入れます。端を引っ張るとスルスル剥がれてきますが、裏紙はあえて残すようにします。
中途半端に剥がれたりまだらに残ってしまう場合は、全て剥がしてしまった方が良いでしょう。
部分的に残った壁紙については、スクレーパーを差し込んで剥がすと楽です。
下地に平らではない部分を見つけた時は、補修用のパテを使って平らにしていきます。
十分に乾かしてペーパーがけをしたら、いよいよ新しい壁紙を貼る段階です。
壁紙はサイズを測りカットしておくこと、一度に一気に貼るのではなく、位置を確認しながら修正のがポイントです。
バケと呼ばれる道具を使い、空気を押し出しながら貼りましょう。
メリットは塗装や漆喰と違いムラや他の箇所への色写りがない事、デメリットは慣れないと結構難しい事です。
2-3.【壁のセルフリフォーム】漆喰の施工方法、メリット、デメリット
漆喰の施工方法は、壁紙張替えと同じ準備でOKですが、砂壁や木材に施工する場合あく抜きのシーラーを2度ほど塗った方が灰汁が出て来ず施工がしやすいです。
ちなみに、砂壁を漆喰にする場合はまず「砂壁はがし」を使って全部砂壁をはがしましょう。それをしないと漆喰がかなり塗りづらいです。
清掃を済ませて塗りたくないところを養生したら、鏝を使って2回程度に分けて薄く塗り重ねます。
最初は鏝を使うのは結構難しく、DIYだとグローブをして素手で施工している方も中にはいらっしゃいます。
漆喰のメリットは自然素材で調湿機能を持っている事や、自然の風合いといったもので、デメリットとしては、灰汁抜きをしっかりしないと灰汁が出てくることや、施工に時間がかかったり、ムラが出やすい事です。
砂壁はがしを最初使わず、最初はサンダーで削ったので砂まみれになりました。最初から使う事をお薦めします。
スクレーパーは100均でも売ってる安いもので充分です。
砂壁はがしで砂壁を剥がしても灰汁が出るので、灰汁止めシーラーは2度塗り位した方が良いと思います。
予算があればうまくヌレールがおススメ、6畳塗る場合は18kg×1缶+5㎏×1缶が必要です。
6帖の部屋の壁のみ(天井抜き)を2度塗りして、丁度一袋分位使いました。ダマにならないように練るのが大変ですが、兎に角リーズナブルでした。
鏝はDIYで使うくらいでしたら安いもので充分です。素手で塗っているかたもいますが、少し慣れればある程度使えるようになります。
2-4.【壁のセルフリフォーム】珪藻土の施工方法、メリット、デメリット
珪藻土は漆喰に似ていますが、植物プランクトンが化石化して出来た土で、漆喰と結構性質が異なります。
施工方法は漆喰と同じで鏝を使う事が多いですが、最近はローラーで塗れる珪藻土も出ております。
特徴としては柔らかくて粘りがあり、漆喰より塗りやすいのが特徴です。
メリットは優れた調湿機能が湿気の多い場所に適していること、漆喰より施工がしやすい事ですが、デメリットはあまり保存期間は長くない、漆喰や塗装より割高になりがちという事が言えます。
壁のリフォーム方法は、現在の状態や仕上げ方、予算によって変わってまいりますので、それぞれのメリットやデメリットを理解した上で施工しましょう。
また、もしリフォームを諦めて売却しちゃいたいなどというときは、当サイトURUHOMEを運営するドリームプランニングにご相談くださいませ。