古さを感じるようになったキッチンや、新しくても見栄えを変えたい方はセルフリフォームの方法があり、初心者でも比較的簡単に行う方法はあります。
本気を出してシステムキッチン交換をする方法から、簡単にできるリメイクシートの交換まで、施工方法をご説明いたします。
著者情報
株式会社ドリームプランニング 代表取締役 高橋 樹人
著者が経営する「株式会社ドリームプランニング」は、2005年より日本全国の底地・借地などの特殊な不動産を専門的に買い取ってまいりました。
どんな不動産でも買取りさせて頂きますので、お困りの不動産がございましたら、こちらからお気軽にご相談くださいませ。
1.キッチンをセルフリフォームする場合、どんな方法がある?
古くなったキッチンをセルフリフォームする方法として、セクショナルキッチンの交換、システムキッチンへの交換、リメイクシートを貼る方法などがあります。
セクショナルキッチンの交換は特に工事も必要がない事がほとんどなので特に説明をする必要が無いくらいに簡単だと思いますが、システムキッチンの交換は有資格者でないと出来ない事が多く、注意が必要です。
ちなみに、セクショナルキッチンとは、用途ごと独立しているキッチンを指します。
賃貸物件で使用されているキッチンをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。
2.【キッチンのセルフリフォーム】システムキッチンを取り付けるときの注意点は?
2-1.【キッチンのセルフリフォーム】給排水、ガス管、配線位置の確認
システムキッチンを導入する際、一番大事なのが現状の給排水管、ガス、電気配線の確認です。新しく購入するシステムキッチンの配管図面を確認した上で、給排水管の配管のやり直しが必要な場合、水道屋さんにお願いする必要が出てまいります。
配管の位置と新しいシステムキッチンの配管を確認したら、キッチンを発注し、組み立て、仮置きをしてみます。
配管を確認した上で、キッチンにはホールソーで穴をあけ、キッチンを固定します。後は給排水管とガスを有資格者に繋いで貰えば完成です。
2-2.【キッチンのセルフリフォーム】水道工事、ガス開設、配線工事は有資格者に依頼
システムキッチンを施工する上での注意点として、電気、ガス、水道の配線、配管を変える場合、かならず有資格者に依頼しなくてはいけないという事です。
電気、水道は配線、配管の変更がなければ自分でできますが、水道は配管を変えずパッキンを交換しただけでも、最終的に給水装置工事主任技術者に検査してもらう必要があります。
ガスに関してもコンロを交換するだけでも必ずガス機器スペシャリストやガス可とう管接続工事監督者などの資格者にお願いしなくてはなりません。
3.【キッチンのセルフリフォーム】リメイクシートの施工方法について
3-1.【キッチンのセルフリフォーム】リメイクシートの施工方法
一般的に用いられることの多いリメイクシート貼り方は、施行の手順を守ることで失敗を防ぐことができるようになります。
まずは、貼り付け対象にしているキッチンの収納スペースの面には、油分などが付着していることが多いので、中性洗剤を用いて綺麗に拭き掃除をする方法と、シリコンオフのスプレーを購入する方法も便利です。
貼り付け面を綺麗にしたら、シーラーやプライマーなどを塗るようにしましょう。
そのまま貼ると剥がれてしまうものでも、食いつきが良くなります。
次に、リメイクシートを少し大きめサイズにカットをして貼り付けます。
その際には裏側の剥離紙を全て剥がしてしまう方法ではなく、上の部分から少しずつ剥がしながら、フエルト付きのスキージーで端から順に空気を抜いていく作業により綺麗に貼り付けを完了させられます。
余った部分はカッターで切断するだけなので、スキージー以外は家の中にある物で対応できる手軽さがあります。
化粧合板の下塗りや灰汁止めなどでもシーラーは多用しました。
3-2.【キッチンのセルフリフォーム】ダイノックシートやカッティングシートなどと何が違う?
カッティングシートは屋外などで使われる事が多いもので、ショーウィンドウや車やバイクのボディーの装飾などに使われることが多いもので、こちらでも施工は可能です。
また、値段が安価なのも特徴ですが、薄いので空気が入ったり、ごみがプライマーにくっついたりすると浮き出るので施工が難しいのが特徴です。
また、ダイノックシートは3Mの粘着剤付き化粧フィルムの名称で、少し厚めなのでカッティングシートのように荒が目立ちにくいのが特徴なのですが、少し高価ではあります。
キッチンをセルフリフォームする際は、現状と予算を考えた上で、最適な方法を選ぶようにしましょう。