『傾斜地・崖地を所有されている方必見!』
「傾斜地や崖地で家を建てたいけど、駐車場ってどうやって作るの?」
安い傾斜地を購入して家を建てるときにふと思う疑問です。
特に傾斜地の多い地域で土地探しをすると、このような現場を見る事が少なくありません。
素地の傾斜地でなくとも昔の玉石積み、間知ブロックなど
安全上の観点から取り壊しが必要になった時
『駐車場を造るのにいったいどのようにすれば良いか』
『費用はどのくらいになるのか』気になりませんか?
そんな疑問に、傾斜地・崖地・道路下物件など
ニッチな不動産に詳しい『URUHOME』が解説いたします。
著者情報

株式会社ドリームプランニング 代表取締役 高橋 樹人
著者が経営する「株式会社ドリームプランニング」は
日本全国の崖・傾斜地や底地・借地などの特殊な不動産を専門的に取り扱うため、多数の不動産トラブルの相談を受けておりました。
当サイトURUHOMEは、私達の積み上げてきたノウハウを
『不動産のお悩みを抱えていらっしゃる方々の問題解決に少しでもお役に立てれば』と思い
「ニッチな不動産のお悩み解決サイト」として立ち上げたものです。
大変ありがたい事に日本全国から不動産のご相談を頂いており
5000万円位までの物件であれば最短2日でお買取りさせていただくことも可能です。
ご売却にお困りの不動産がございましたら、こちらからお気軽にご相談くださいませ。
1.傾斜地を駐車場にする【道路上に敷地がある場合の工法と費用】
1-1.切り車庫にする
道路の上に敷地がある場合の工法と費用ですが
この「切り車庫」と呼ばれる
”青空に露出しているタイプ”のものが一番安くなります。
1m位の工程差であれば200万円位で2台分位出来る事もありますが
傾斜によってかなり造成費も変わってきます。
〇切り車庫のメリット
- 工事費用が地下車庫に比べて安い傾向にある
- 室内から車が見える
〇切り車庫のデメリット
- 青空駐車場なので雨が降ると車が濡れる
- 防犯的に弱くなりがち
〇宅地造成規制区域内で高さ2m以上の車庫を造成する場合
ただ、崖の高低差が2m以上ある場合
「宅地造成工事規制法(規制区域内の場合)」にかかる可能性があり
そうなると「都道府県知事の許可」が必要になります。
またこの場合「技術的基準を審査」することになるので
資格を持った建築士による設計が必要になる事があります。
宅地造成工事規制法にかかる許可を得なければならない工事の場合
「設計士の設計費用」や「技術基準をクリアするための工事」
が必要なるため
宅地造成規制法の許可の必要のあるなしで、単価が2倍以上変わることもあります。
1-2.地下車庫にする
「地下車庫タイプ」は「切り車庫」より金額が高くなります。
道路より宅地が高い場所にある場合
『宅地の傾斜地部分にトンネルを掘るような形』で車庫を造ります。
ボックスガレージとも呼ばれており
「メーカーで量産されているもの」と「特注のもの」があります。
この記事を書いている今(令和3年11月)は造成費が値上がりしているので
1台分でも造成費込みで・・・
400万円~
2台分ですと700万円以上する事もあります。
切車庫も地下車庫も傾斜具合によって費用が変わってくるので注意が必要です!また余談にはなりますが、地下車庫は建築確認の申請が必要になります。
また、地下車庫には「建物と車庫が分離されているタイプ」
「建物と車庫が一体となっているタイプ」
の2種類があります。
〇建物と車庫が分離されているタイプ
これは文字通り建物と車庫が別の位置にあり、分離されているタイプです。
地下車庫を解体、交換などする場合、車庫のみ解体してやり直せばよいというのが利点です。
〇建物と車庫が一体となっているタイプ
こちらは、基礎の構造と車庫が一体になっていて
車庫の上に建物が乗っているタイプです。
この場合、車庫を築造替えしたい場合、建物も解体しなければなりません。
ただ、同一の建物となっているため、車庫から直接建物に行けるというメリットがあります。
〇地下車庫のメリット
- 車が雨に濡れない
- シャッターなどを付けると防犯対策にもなる
〇地下車庫のデメリット
- 多額の工事費がかかる
- 玄関まで外階段を登らなければいけないので大変
- 子供連れや高齢者のいる家庭は危険
2.傾斜地を駐車場にする【道路下に敷地がある場合の工法と費用】
2-1.傾斜地に架台車庫を造る
道路のより下がって敷地がある場合
一般的には『鉄骨架台を造り車庫を築造』します。
この場合の費用は大体150万円位~になります。
鉄骨は経年劣化により錆が発生したりする為
定期的なメンテナンスが必要になってくることを頭に入れておいた方が良いと思います。
メンテナンスを定期的に行わないと劣化により
再度架台を解体してやり直しする必要などが出てくるので、気を付けましょう!
〇架台車庫のメリット
- 狭い面積で施工できる
- 道路より宅地が下がっていても車庫が造れる
- 車庫の下のスペースに物置などを置くことが出来る
〇地下車庫のデメリット
- 鉄骨部分がさびやすく、劣化しやす
- 家が車庫より下がっていて、若干違和感がある
- 売却に出すときに買い手が付きにくい
2-2.傾斜地にスロープをつくる
もう一つ「スロープを作って敷地に入れるようにする」
というのも良くある方法です。
しかし、道路と敷地の形状でスロープの傾斜が決まる為
”高低差が大きい土地”ではお勧めできません。
たまに明らかに設計ミスと思われるスロープを目にする事もあるので
信頼できる設計士さんに設計してもらうようにしましょう。
(車庫はあるけど、車が入らない家を時々見ますよね…)
高低差が1mを超えると鉄骨架台を組み、それ以下だとRCのスロープになる事もあります。
工法や高低差にもよりますが、大体100万円位~になります。
〇 スロープによる車庫のメリット
- 架台車庫に比べて、道路下に家がある違和感が少ない
- 架台車庫ほど定期的なメンテナンスが必要ない
〇スロープによる車庫のデメリット
- 広い敷地が必要
- 傾斜の設計を慎重にしないと車両の出し入れが大変
傾斜地で家を建てるノウハウは、傾斜地専門の不動産屋にお任せください。
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お悩みの事がございましたら、お気軽にご相談下さいませ。