「自宅がゴミ屋敷になってしまったがどうすれば良い?」
「ゴミ屋敷ってそのままにするとどうなるの?」
売却の難しい不動産の買取を専門とする私たちはしばしばこんなご相談を受けます。
そこで今回「売却した場合の価格相場」「どうやったら高く売れるか?」
などなど、お困りのゴミ屋敷の売却方法や活用方法などについて解説いたします。
著者情報
株式会社ドリームプランニング 代表取締役 高橋 樹人
著者が経営する「株式会社ドリームプランニング」は、2005年の創業よりゴミ屋敷、空き家などの特殊な不動産を専門的に買取してまいりました。
大変ありがたい事に日本全国から不動産のご相談を頂いており、5000万円位までの物件であれば最短2日でお買取りさせていただくことも可能です。
ご売却にお困りの不動産がございましたら、こちらからお気軽にご相談くださいませ。
- ゴミ屋敷って何?
- ゴミ屋敷をそのままにするとどうなる?
- ゴミ屋敷をどうすれば良いか?
- ゴミ屋敷を売却した際の相場
- ゴミ屋敷の片付けにかかる費用
- 解体する場合でごみ処分以外にかかる費用
- ゴミ屋敷の売却はURUHOME
1.ゴミ屋敷って何?
ゴミ屋敷とは、敷地内外に大量の物品をため込み、悪臭や害虫の障害が生じるなど、本人や地域の方の生活環境に大きな影響を及ぼすような管理不全の住居を言います。
ゴミ屋敷となる原因は、地域からの孤立、統合失調症や強迫性障害などの精神的な疾患、認知症、加齢による身体能力の低下などが上げられます。
一度ゴミ屋敷になると、本人だけでは片づけが困難になるため、より悪化する傾向にあります。
2.ゴミ屋敷をそのままにするとどうなる?
ゴミ屋敷をそのまま放置しておくと、法令や条例により行政代執行がなされ、撤去や建物解体がなされて費用請求されることがあります。
また、ゴミ屋敷が相続などで取得したもので空き家の場合は、放置しておくと固定資産税の税額が6倍程度になったりすることもあります。
2-1.ゴミ屋敷が空き家の場合、固定資産税が上がるかも?
適切な管理が行われていない空き家等が防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている場合、空き家等対策特別措置法により、特定空き家に指定されることがあります。
更に、特定空き家に指定されると段階的に以下の事がなされます。
▼ 除却、修繕、立木竹の伐採その他の必要な措置をとるよう「助言又は指導」
▼ 改善されないと認めるとき「勧告」
▼ 勧告に係る措置をとらなかった場合「命令」
▼ 履行しないとき、十分でないとき、完了見込みがないとき、行政代執行法に基づく「代執行」
特定空き家は「勧告」されると、固定資産税の住宅用地の特例という、税金の減税措置から除外されるため、固定資産税の税額が約3~6倍になることがあります。
また、行政代執行がされると、建物を解体された上、費用請求をさせることもあります。
2-2.ゴミ屋敷にかかる条例
ゴミ屋敷に対する条例は、各自治体によって定められている事があり、市区町村や関係機関などが協力してゴミの排出支援などを受けられる事があります。
しかし、そうした支援も受けずにごみ処分を拒み続けると、行政代執行がなされ、費用は所有者負担になることなどもあります。
3.ゴミ屋敷をどうすれば良いか?
ゴミ屋敷をそのままにしておくと、最悪の場合行政代執行により解体がされて、後々費用請求されることなどはご説明しましたが、こうした行政処分の発端は近隣からのクレームの場合がほとんどです。
ゴミ屋敷に悩む方のほとんどは、相続により不動産を取得してしまった方で、遠方のためどうしたら良いか困っている方も多いかと思います。
次にゴミ屋敷をどのように活用するか、解説いたします。
3-1.片付けて賃貸する
当サイトにご相談頂く方の中で、ゴミ屋敷を片付けて賃貸したいと考えていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
思い入れのある家だったりする場合は特に、売却したりすることも気が引けるので、何とかキレイにして賃貸したいと思う方が多いです。
ただ、ごみ処分やリフォーム費用などを捻出するのは資金的に不安が残るということで、そのまま手つかずになってしまう事がほとんどです。
3-2.解体して土地で売却する
建物を解体して土地で売却を考えられる方もいらっしゃいます。
しかし、残置物の処理費用や解体費用だけで300万円以上することがほとんどで、いくらで売れるかもわからないことから、結局そのままという方も多くいらっしゃいます。
しかし、たまに建物を解体をしてしまった後にご相談を受けて、建物を解体する前なら当社でリフォームして販売するのでご希望額でお買取りできたのに、解体してしまったがために大幅に安くなってしまうという事もあります。
建物を解体する前に、どのくらいで売却できるか一度査定してみましょう?
3-3.そのまま売却する
一番お勧めなのが、そのまま売却することです。
ゴミ屋敷をそのまま売却しても良いの?と思われる方もいらっしゃいますが、弊社では残置物をそのままの状態でお買取りさせていただくことが可能です。
ゴミ屋敷は、基本的に建物の中の残置物をそのままの状態で売買することが多いため、一般の方が購入することはほとんどありません。
しかし、ニッチな不動産“URUHOME”でお馴染み「ドリームプランニング」では、ゴミ屋敷を現状のまま高値でお買取りさせていただいておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
4.ゴミ屋敷を売却した際の相場
では次に、解体して売却した場合と、そのまま売却した場合、売却金額はどのくらい違うのでしょうか?
ゴミ屋敷を売却する際の相場や、建物を解体する際の注意点について解説いたします。
4-1.解体して売却した場合
解体して売却した場合、土地の相場100%で売却することが可能です。
尚、不動産会社に買取を依頼した場合、一般の方に売却した場合の70~90%位の買取価格になります。
4-2.そのまま売却した場合の相場
ゴミ屋敷は一般の方に売却するのは難しく、基本的に不動産業者に買取を依頼する形になります。
また、基本的には建物は解体して売却するので、解体費やゴミの処分費用を差し引くと、買取価格は土地の相場の60~80%位の買取価格になります。
しかし、ゴミを処分して少しリフォームすれば利用できる場合、土地の相場より高くお買取りすることも可能です。
せっかくご自分で建物を解体したものの、建物があった方が高く売却できる場合もございます。
まずゴミ屋敷を相続して売却を考えていらっしゃるようでしたら、当サイトURUHOMEまで、お気軽にご連絡くださいませ。
5.ゴミ屋敷の片付けにかかる費用
ゴミ屋敷を解体する前に、一度確認してからの方が良いことはご説明したのですが、ちなみに自力で片付けて土地として解体して売却する場合、いくらくらいかかるのでしょう?
自力で片付けるのはとても大変ですので、業者にお願いした場合のおおよその金額(ひざ下レベルのゴミの場合)は以下の通りです。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 30,000円 ~ 80,000円 | 1~2名 | 1~3時間 |
1DK | 50,000円 ~ 120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000円 ~ 200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円 ~ 250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円 ~ 300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円 ~ 400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円 ~ 500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円 ~ 要見積もり | 4~10名 | 6~15時間 |
5-1.ゴミ処理はこんな場合に高くなる
上記の概算にはかなり開きがありますが、どのような時にごみ処分費用が高くなるのでしょう?
- 家具や家電、小物、生ごみなど、とにかく手作業による分別が多い場合
- 車両が近くに止められない、エレベーターがない場合など
- 臭いがしみついており特殊清掃が必要な場合
5-2.ゴミ処理はこんな場合に安くなる
ちなみに、ゴミ処理費用は次のような場合に安くなります。
- 紙類、本などのゴミ
- アクセサリーやブランド物など、買い取れるものが多い場合
参照:不用品買取おすすめ13選!何でも買取してくれるリサイクルショップ|(買取ソリューション)
6.解体する場合でごみ処分以外にかかる費用
基本的にゴミ屋敷は、弊社のような専門の買取業者にお願いする方が楽で早く、場合によっては土地として売却するより高く購入できます。
ここでは、建物を解体して一般の方に土地として売却する場合にかかる費用について解説いたします。
6-1.建物解体費用
一戸建ての解体費用は概ね150万円~500万円位のものがほとんどです。
木造の2階建て位であれば150万円程度で解体可能ですが、軽量鉄骨造などであれば400万円ほど、鉄筋コンクリート造であれば、500万円程かかることもあります。
構 造 | 解体の坪単価 |
---|---|
木 造 | 31,000円/坪 ~ 44,000円/坪 |
鉄 骨 造 | 34,000円/坪 ~ 47,000円/坪 |
RC(鉄筋コンクリート)造 | 35,000円/坪 ~ 80,000円/坪 |
また、上記費用はあくまで建物解体の費用で、別途以下のような費用がかかります。
建物解体費用以外にかかる費用 | 建物解体費用と比べた場合の費用 | 作業内容 |
---|---|---|
廃棄物処理費用 | 建物解体の費用と同程度 | 産業廃棄物の処分に かかる費用 |
諸費用 | 建物解体の費用の2/3程度 | 書類の作成、近隣への 挨拶など |
付帯工事費用 | アスベスト:2~6万円/㎡ 井戸:10万円程度 | コンクリートガラ、埋設物、 井戸、アスベスト等の処理 |
6-2.仲介手数料
弊社で直接買取させていただく場合、仲介手数料は不要ですが、一般の方に売却する場合、以下の仲介手数料がかかります。
あくまで上限なので、値引してくれる会社もあります。
成約価格 | 仲介手数料の上限 |
---|---|
200万円以下 | (成約価格×5%)+消費税 |
200万円超400万円以下 | (成約価格×4%+2万円)+消費税 |
400万円超 | (成約価格×3%+6万円)+消費税 |
7.ゴミ屋敷の売却はURUHOME
ゴミ屋敷の売却は専門の不動産会社にお任せするのが一番です。
不動産会社の中には、売りやすさを考えて、まず解体して売却した方が良いと勧める会社が多いのですが、現況のまま売却に出した方が高いことも結構ございます。
ニッチな不動産でお馴染み、当サイトURUHOMEにご相談頂く方の中でも、危うく解体するところだったという方もたまにいらっしゃいますし、解体してしまった後に後悔される方もいらっしゃいます。
まずは、後悔されないためにも、売却をお考えの場合はお気軽にご相談くださいませ。
また、売却するか、賃貸するか、悩まれていらっしゃる方も、是非ご連絡ください。
後悔されない活用方法を私たちがご提案させていただきます。